平家物語/松尾芭蕉


平家一門の繁栄から没落までの過程を描いて、軍記物語の代表作である。作者は未詳。琵琶法師という盲目の芸人が、琵琶を伴奏にして『平家物語』を語り広めいていく中で、多くの作者たちによって物語は統一されていったと思える。文章は雅語、俗語、仏語、漢語などを自在に取り入れた和漢混交文で、全体に仏教思想が流れている。


商人の町、大阪では1642年(寛永19)に生まれた。革新的な俳諧師として活躍する一方、浮世草子の作者として『好色一代男』や『日本永代クラ』など、人間の欲望や享楽的な生活お描いた作品を数多く発表した。西鶴は江戸時代の人々の生活を現実的に描いた。その内容から好色物、武家者、町人物、説話物に分けることができる。
松尾芭蕉は俳聖と呼ばれ、日本だけでなく、世界の詩人として、その作品が愛唱されている。人生は旅であるとの認識があり、また、自然を愛し、風雅の誠を極めるため、しきりに旅を繰り返したと言う。『奥の細道』には芭蕉が東北各地を旅行したときの風物、人情などが簡潔な文章によって書かれていて、紀行文の典型と言われている。文中には51句の俳句がはさまれている。
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